耐震リフォーム

日本は世界有数の地震国です。地球の四大プレートの境界と内陸部に無数に存在する活断層によって地震が頻繁に発生します。古来から100~1000年のひずみの限界で起こるプレート境界上の巨大地震と内陸部の各地域で起こる直下型地震が繰り返されています。

突発的に起こる地震で、国や国民が大きな損失を被ることを防ぐため、建築基準法の新耐震基準(昭和56年6月施行、1981年)の実行で地震対策に備えています。新築においては新耐震基準が義務付けられ、既存住宅には補助金等で耐震改修をすすめています。


最古の法隆寺と東京スカイツリーの地震対策

法隆寺:最古の木造建築  689年(飛鳥時代) 

法隆寺は聖徳太子ゆかりの寺院です。法隆寺は7世紀(689年)に創建された日本最古の木造建築として世界的に高く評価されており、1993年12月・ユネスコの世界文化遺産に日本で最初に登録されました。

 

東京タワー:1958年12月23日 竣工 (建築期間1年)

1958年(昭和33年):テレビ電波塔として東京タワー(333m)が竣工しました。当時の建築の技術と職人を結集して鉄骨を組み重ねて造り上げました。長年東京のシンボル(観光の名所)として地震や風雪に耐え半世紀以上活躍してきました。これからも維持されます。

 

東京スカイツリー:2012年5月14日 開業 (建築期間4年)

東京タワーの老朽化と電波機能の拡大を図るため東京スカイツリーが計画され、世界一の高さ(634m)の電波塔が建設されました。

着工から4年の歳月をかけた建物の最大の懸念は耐震や台風などの過酷な自然災害に対応することでした。

 

1400年前の木造建築物(法隆寺五重塔)に活かされた技術

東京スカイツリーは法隆寺の五重塔に活かされている「心柱」と「周りの骨組み」とは関係なく機能している技術を活かしています。高度な技術が1400年前に実行されていたことに驚きます。

地震・台風の自然災害の多い日本

日本は四季に恵まれ、山・川・海に囲まれた風光明媚な素晴らしい国です。しかし、狭い地形に高い山、激流の川、広い海に面して時に地震・台風などの大きな自然災害に直面します。

古代から、災害の教訓を生かした技術や対策がなされてきました。

近代国家の中で、今もなお災害の被害が払しょくできていません。

大災害につながる地震・台風に備える、地震対策は台風対策にもなり建物を守る根源になります。

巨大地震 25年以内 (抜粋)

25年間に無数の地震が発生、巨大地震の一部を掲載 リンク

  • 1995年 阪神・淡路大震災  震度7 犠牲者 6437人
  • 2000年 鳥取県西部地震   震度7
  • 2003年 十勝沖地震     Mw8 
  • 2004年 新潟中越地震    震度7 犠牲者  68人
  • 2011年 東日本大震災    Mw9.1 犠牲者 22000人
  • 2016年 熊本地震      震度7   犠牲者  258人
  • 2018年 北海道胆振東部地震 震度7 犠牲者   41人


耐震リフォーム

耐震性能を高めるには基礎や壁の補強、耐力壁を増やすなどの方法があります。少しでも不安があれば耐震診断を受けましょう。昭和56年5月(1981年)以前に着工した住宅は現行の耐震基準を満たしていないものがあり、耐震診断を受け必要に応じたリフォームを。

よくある間取り変更と耐震補強

長年使い慣れた建物を、家族構成の変更と団欒のリビング・ダイニング・キッチンのワンルーム化を計画しました。旧耐震基準の建物のリフォームを自治体の補助金を活用して、間仕切りの撤去、窓の縮小、耐力壁の設置などの耐震設計・耐震工事を実行しました。

マンションは既存の壁や梁を活かしてLDKをレイアウトします。給排水、電気配線、床の遮音性能など、管理組合の承認が必要です。

戸建ての場合は自由に設計できますが、耐震強度設計の基準のクリアが必要です。同時に省エネ・バリアフリーに配慮しよう!

建物の一部を減築・軽量化する

日本瓦の屋根を軽量化したり、2階を減築することも考える

主な耐震補強の方法

強い壁(耐力壁)を増やす

筋交い、合板などで壁を補強する

壁をバランスよく配置する

窓や出入り口が多い側に壁を増設する

柱、壁、筋交いをしっかり緊結する

柱脚固定金物、筋交いプレートなどを追加する。

基礎を丈夫にする

無筋基礎を鉄筋コンクリート基礎で補強する